紙ソムリエの読み物

販促POPの種類15選!役割や用途、使い分け方も解説

「新商品をアピールしたい」
「ただ商品を並べるだけでは店内が地味に感じる…」
「どこに何があるかわかりやすくしたい」
そんなときにはPOPを設置してみてはいかがですか?

POPとは、Point Of Purchase advertisingの頭文字を取ったもので、「購入時点の広告」と訳されます。

つまり商品の売り場に設置し、商品やサービスをアピールするための販促ツールです。この記事では、POPの種類や使い分け、作成のポイントをご紹介します。

1.POPの種類15選

1.スイングPOP

スイングPOPは、POP部分が前に飛び出ていて、ゆらゆらと揺れるため視線を集めやすいです。比較的どこにでも貼れてサイズも小さめなので、場所を選ばず取り付けも簡単。
空調機の近くなど風のあたる場所に設置することで、さらに視線を集めやすくなります。
たくさんの商品が並ぶ陳列棚で、新商品やおすすめ商品を宣伝したいときにスイングPOPがあれば、効果的にアピールできます。

2.卓上POP

飲食店のテーブルでよく見かけるのが卓上POPです。
山型で表裏に印刷できるタイプと、三角柱で3面に印刷できるタイプが一般的な形です。
デザートなど追加で頼みたくなるメニューのPRはもちろん、商品を待っている間にお店のSNSやメルマガの会員登録に誘導するためのQRコードやURLを載せるのも効果的
少部数でも低コストで作成できるので、イベントや季節ごとにデザインや内容を変化させて設置するのがおすすめです。

3.手書きPOP

普段から見慣れているコンピュータの文字と違って、個性的で温かみのある手書きPOPはお客様の目に留まりやすいです。
商品のクチコミも手書きだと親近感がわき、よりリアルな声として感じられます。お店のオリジナリティを演出できて、他店との差別化にもなります。
手書きPOPを長持ちさせるために、ラミネート加工などで保護するのを忘れないようにしましょう。

4.モニターPOP

モニターPOPは、動画と音で商品をアピールできるので注目度がさらに高まります。
商品の使用方法の動画を流すことで、購入後の使用イメージが湧きやすくなり、販売促進に効果的です。モニターのサイズもさまざまなので、場所に応じたサイズで設置できます。
動画の作成費や導入費用、運用コストなど、紙のPOPと比べるとコストがかかってしまうのがデメリットです。

5.スポッターPOP

スポッターは陳列棚から垂直に設置するPOPです。
スーパーや書店のような通路の両側に商品が陳列されているレイアウトの場合に、スポッターPOPを設置しておけば、横から見てどんな商品が置いてあるのかがすぐに分かります
ジャンボスポッターと呼ばれる大きいサイズのスポッターは、とても目立つので気になる商品の場所を見つけやすく、また商品の区切りにもなるのできれいに商品を陳列できます。

6.シーリングPOP

シーリング(天井)から吊り下げて使うPOPのことです。
天井から吊り下げることで、棚などに遮られない高い位置に設置でき、とても目立ちます天井の空間を利用するので、スペースが限られた売り場でも設置可能です。
大きな店舗などで売り場誘導として使われることが多いです。

7.販促バナースタンド

販促バナースタンドは、自立式のスタンドに幕や紙を付けたものです。サイズや形状も豊富で、屋内・屋外問わず使用できます。
軽量で持ち運びしやすく、簡単に組み立て・設置できるのがメリット。その手軽さから、催事など臨時出店や短期間のイベントでもよく使われます。
「看板のようにたくさんの情報を載せることができ、のぼりのように持ち運びが容易」という両方のいいとこ取りをしたようなアイテムです。

8.ポスター

卓上POPと同じように、短期間・低コストで作成できるのがポスターです。
飲食店の新メニュー紹介やキャンペーンの告知、店舗・商品までの誘導などさまざまな用途で使われます。
A1サイズが一般的ですが、サイズ展開が豊富なので掲示スペースに合った形で作成できます。
屋外に貼られることも多いので、耐水性や耐熱性などに優れた用紙を選びましょう。

9.デジタルサイネージ

モニターPOPは製品の近くに設置するのに対し、デジタルサイネージは大きめのサイズで、店頭などに設置して店内に誘導する看板のような役割を持ちます
設置に手間がかかりますが、一度設置してしまえば手軽に配信映像を変更することができるので、時間帯に合わせて映像を変えるなど工夫すれば、効果的に宣伝できるでしょう。
モニターPOPと同様に、初期コストがかさむのがデメリットです。

10.POPシール

POPシールは、商品本体に貼るPOPのことで、アテンションシールともよばれます。
ールが部分的に粘着部(糊殺し加工)になっており、商品から飛び出したかたちで貼るため目に留まりやすいです。
ドラッグストアなどでよく見かける、シャンプー類や医薬品などに貼られているシールがPOPシールです。
デザインの自由度が高く、幅を取らないため扱いやすいのが特徴で、商品の魅力をダイレクトにアピールすることができます。

11.ウィンドウステッカー

窓や扉のガラス部分に貼るステッカー。
看板よりも安価で手軽に張り替えられ、場所を選ばないのがメリットです。
「窓が大きく外から丸見えで落ち着かない…」といった場合には、大きめサイズで作成したウィンドウステッカーを貼れば目隠しにもなります。宣伝広告も兼ねて、一石二鳥ですね!

12.店頭幕

お店の入り口の上に設置されている横型の「横断幕」と、縦型の「懸垂幕」が代表的な店頭幕です。
懸垂幕は窓や壁に合わせて大きく作られることが多いので、たくさんの情報が載せられます。
懸垂幕はデパートの壁に並べられて設置されているのをよく見ますが、大きくてよく目立つので宣伝効果は抜群です
屋外で使用されるので、耐水性・耐久性・防炎性に優れていて丈夫な「ターポリン」という素材がよく用いられています。

13.のぼり

大きくてゆらゆらと揺れているのぼりは、歩行者だけでなく車からも目に留まりやすいので、お店の存在を効果的にアピールできます。
のぼりに記載するメッセージを1つに限定するのがポイントで、それによってのぼりを見た人が一目でメッセージを理解できます。
のぼりで注意を引き、店頭幕や看板で詳細に商品をアピールという合わせ技がおすすめです。

14.パネル・等身大パネル

お店の入り口やイベント会場などで活躍するのが等身大パネルです。
特に人型の等身大パネルはインパクト抜群!
デザイン性の高いパネルや顔出しパネルなら、来場者が撮影しSNSにアップすることで、さらなる宣伝につながる可能性があります。
屋内用と屋外用で素材が大きく変わるので、設置場所を想定して作成しましょう。

15.店舗什器

店舗什器とは、商品を陳列するための棚やショーケースなどの備品類のことです。
商品を陳列するだけならどんな棚でもいいと思うかもしれませんが、店舗什器はお店の雰囲気を大きく左右する要素です
お店や商品のイメージに合った店舗什器を選ぶことが集客へとつながります。
パン屋さんやケーキ屋さんであれば、商品を並べるショーケースや、イートインスペースに配置するイスやテーブルなどが店舗什器にあたります。

2.POP広告で得られる効果

2-1 認知度・購買意欲がアップする

認知度を高める

季節ごとの商品やイベント、新商品・限定商品などは、販売・開催期間が限られていて入れ替わりも激しいので、売り時を逃さないようにアピールしていくことが大事です。
まだあまり知られていない情報を消費者にアピールしたいとき、POPを活用することで効果的に周知ができ

<効果的な活用例>

・ドラックストアのシャンプー・コンディショナーや化粧品にはPOPシールやスイングPOP!
イチ押しの成分や効果、どんなターゲットに向けた商品なのか…たくさんの種類がある同じカテゴリーの中で差をつけられます。

・特売やセールにはのぼりやデジタルサイネージ!
対象商品や割引率を強調して、道行く人々を店内に引き込みましょう。

購買意欲をアップ

買い物の際に、評判や口コミを参考にする人も多いのではないでしょうか。新商品、今売れている商品、SNSでバズった…など、POPを添えて購入への一押しをすることで、消費者の購買意欲を刺激します

<効果的な活用例>

・書店には手書きPOP!
あらすじや店員のオススメポイント、ドラマ・映画化情報など…オリジナリティが出る手書きなら、より興味をひくことができますよ。

・食料品にはモニターPOP!
摂取できる栄養やその効果、その食材を使ったレシピなど…動画で流せば買い物中でも注目を集められます。

・カフェなどの飲食店には卓上POP!
季節や限定をアピールしてあるPOPがテーブルにあると、ついつい注文してしまうかも。

2-2 お店側の負担軽減

お客様一人一人に声をかけて商品やサービスを売り込んでいくのは不可能ですよね。
しかし、キャンペーン情報や商品のアピールポイントを書いたPOPを設置すれば、多くの人に効率的に情報を伝えることが可能ですとくに、モニターPOPは映像で使用方法を伝えることができるので、実演販売のような効果が期待できます。

また、大きな店舗の場合に、シーリングPOPやスポッターPOPのようにどこに何があるかわかりやすくするPOPがあれば、「〇〇はどこですか?」という問い合わせが減るので、店員さんの案内の手間が省けます

商品の説明が必要なのか、それとも案内・アピールが必要なのか…目的に合ったPOPを選んで、お店側の負担を軽減しましょう。

2-3 店舗・ブランドの雰囲気づくりに役立つ

POPは販売を促進するアイテムであると同時に、お店の装飾でもあります。
春ならふんわりと優しいパステルカラー、秋なら落ち着いたくすみカラーといったように、季節をイメージさせる色やイラストを使ったPOPを設置すれば、手軽に店内の雰囲気を変えることができます。

また、手書き風POPを陳列棚につけてアットホームな雰囲気にしたり、余白の多いシンプルなポスターで高級感を出したり、お店のイメージに合わせたPOPを設置することで、お店のブランディングにも役立ちます

3.POP広告の使い分け

3-1 アウトショップ

お店の前で「NEW OPEN」「大安売り」といったのぼりを見たことはありませんか?
このようにお店の前を通る人たちを、店内へ誘導するためのPOPのことを「アウトショップ」と呼びます

商品やサービスの新しい情報、季節のイベントや限定商品など、店頭を通りかかった人に向けて大々的にアピールしたい場合におすすめです。
商品名やキャッチコピーだけを載せたり、商品の写真やイラストを載せたり、細かい情報を載せるのではく、ひと目見て理解できる内容にするといいでしょう
道行く人や車がついついお店に入ってみたくなるようなPOPで、効果的に集客力をアップしましょう!

アウトショップ代表例

のぼり、看板、ポスター、デジタルサイネージ、タペストリーなど 

3-2 インショップ

興味を持ってもらうためのきっかけである「アウトショップ」に対して、購入してもらうために商品まで誘導するのが「インショップ」です
アウトショップで呼びこんだお客様を、スムーズに商品まで案内して情報を提供するだけでなく、お店の雰囲気を演出したい場合にもおすすめです。

特徴やメリットなど購入の決め手となりそうな商品情報のほか、お店の付加価値となるポイント情報や梱包発送サービスなどの情報もアピールすることで、商品まで誘導しながらお店のPRもできます。

お店や商品のブランドイメージを保ちながらも、季節やイベントごとにPOPを変えていけば、お店を訪れるたびに違った雰囲気を楽しむことができ、集客率向上につながるはずです。

インショップの代表例

販促バナースタンド、ポスター、タペストリーなど 

3-3 商品まわり

商品まわりに使用される販売促進POPは、レジ横やテーブルの上に設置されており、商品やサービスに関する情報をダイレクトに伝えたい時に効果的です

QRコードを記載した卓上POPを設置し、アプリやメールマガジンの登録を促す際にも使用できます。
サイズを大きくしすぎると移動の邪魔になったり、小さくしすぎると見つけづらかったり宣伝効果が薄れてしまうので注意しましょう
スイングPOPは、手で触れたり通り過ぎたりするだけでゆらゆらと動くことから目に留まりやすいです。三角POPは、面ごとに異なる情報を掲載できるので多くの店舗で使用されています。

商品まわりの代表例

卓上POP、スイングPOP、ステッカーなど

「アウトショップ」のPOPで店内にお客さんを呼び込み、そこからおすすめ商品まで「インショップ」のPOPで誘導し、商品の前まで来たお客さんの購買意欲を刺激して購入につなげるのが「商品まわり」のPOPといった流れです。

4.POP作成時に押さえたい3つのポイント

4-1 目的・ターゲットを絞る

POPに限らず販促物を作成するときに大切なのが、目的とターゲットを明確にし、相手の立場になって内容やデザインを考えることです。
目的とターゲットが定まらずに作成したPOPでは、残念ながら販促効果は期待できません。

目的やターゲットによってPOPの形状やサイズ、デザインは変わってきます
アピール力の高いPOPを設置すれば、お客様が商品を購入したりイベントに参加したりするイメージが湧きやすくなって販促効果もアップ!
消費者が求めている情報はなにかを考え、どんなメリットがあるのかをはっきりとアピールすることで、結果につながるPOP作りができるでしょう。

4-2 色・デザイン

印象に残すために、ただただ派手にすればいいわけではありません。商品イメージを損なわないPOPづくりが大切です。

アピールしたいことを明確に

あれもこれもと情報を詰め込んでも、商品の魅力は伝わりません。
アピールポイントはしっかり絞ることが大切です。目が迷子にならないように載せる情報は簡潔にまとめましょう。

商品イメージ、季節やイベントテーマに沿った色を使う

柔らかいイメージなのか派手さが重要なのか、季節は夏なのか冬なのか…テーマ、季節、ターゲット層などそれぞれに適した色使いを意識することでより効果的にアピールできます
色が持つイメージを最大限に活かしましょう。

写真・イラストで想像しやすく

商品の写真や季節感のあるイラストを取り入れることで、より分かりやすく、よりイメージしやすいPOPになります。想像ふくらむPOPで購入意欲をアップさせましょう!

具体的な数字、オノマトペ

「たくさんの人が」⇒「90%以上の人が」、「きれいな髪に」⇒「ツヤツヤな髪に」など、具体的な数字やオノマトペを使うだけで情報の信頼感やイメージのしやすさが格段に上がります。

印象的なキャッチコピー

「みなさまに愛されて〇年以上の~」「昔ながらの~」など定番アピールから、「今SNSで話題の~」「売り切れ続出の~」など流行を押さえたキャッチコピーがあるだけで注目度は違います。

ひと目みて、買いたい・体験してみたいと心をつかむようなキャッチコピーをつくってみましょう!

4-3 設置場所

販促POPで消費者の気を惹くには、種類だけでなく設置場所も考慮することが大切です

店頭POPなら、大きくて目立つのぼりやパネルをお店の場所が分かりやすい入り口付近に設置し、店内POPなら、新商品やおすすめ商品のスイングPOPや手書きPOPを商品やレジ横近くに設置することで、より効果的に販促活動ができます。

先述した「アウトショップ」「インショップ」「商品まわり」の役割をよく理解し、正しく使い分けできれば、効果的な場所に設置できるはずです。

まとめ.環境に合わせたPOP作りで販売促進!

販促POPは商品の購入意欲をかき立てたり、来店を促したりするために必要なアイテムです。販促POPを上手く使いこなせれば売上だけでなく、店舗のイメージアップが見込めます。

「POPを作りたいけれどいろいろあってわからない…」という方はぜひ『紙ソムリエ』にご相談ください。POP作りのお手伝いをいたします。

新しいイベントや新商品の告知、新規顧客の獲得、店内のイメージ作りなど、それぞれに適したPOP選びで、売上と集客率の向上を目指しましょう!

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