紙ソムリエの読み物

販促物ってどんなもの?種類と使い方まとめ

「新商品を効果的に宣伝したい」
「来客数を伸ばしたいけど、何か良い方法はないかな…」
「そもそも販促物にはどんな種類があるの?」

販促物には、ノベルティやチラシ、カタログなど、ターゲットや利用シーンに合わせたさまざまな種類があります。
世の中には多くのモノが溢れており、その中で自社の製品をたくさんの人に知ってもらうためには、販促物を作ってアピールするのが効果的!

この記事では、販促物の基礎知識から代表的な販促物の種類、効果的にPRするためのポイントをご紹介します。

1.販促物を作る意味

1-1 販促物とは

「販促」とは「販売促進」の略称で、販売促進物は商品やサービスに対する購買意欲を高めるアイテムのことを指します。
たとえば、商品のサンプルを配ったり商品購入者へのプレゼントとして渡したり、購入へのきっかけをつくるアイテムです。

直接渡すタイプの販促物もあれば、商品やサービスの認知度の向上やイメージアップを目的として掲示・配布する販促物もあります。お店に貼られているポスターや新聞の折込チラシ、店頭ののぼりなどがそのタイプです。
売上を上げるためにはさまざまなアプローチ方法があり、販促物のかたちは多種多様になります。

1-2 広告・プロモーション・ノベルティとの違い

「広告」とは商品・サービスを認知してもらい、イメージをかたちづくる活動のことで、「販促」は購買意欲を高めることです。
「広告」より「販促」の方が消費者に近く、より強く購入を意識させることを目的とします
広告・販促どちらも含めてプロモーション活動といい、さまざまなプロモーション活動を組み合わせ展開していくことで、より効果的にアピールできます。

また、「販促物」と混同しがちな言葉に「ノベルティ」があります。
ノベルティは、企業が商品やサービスの認知度を高めることを目的として無料で配布するグッズのことで、販促物の一種です。

1-3 販促物の分類

マーケティング活動は「プル型」と「プッシュ型」の2つに分けられます。

・プル型
商品やサービスについて広く知ってもらい、興味を持ってもらうこと
Pull(引く)のとおり、消費者を引き込む戦略。

・プッシュ型
プル型よりも直接的に消費者にアプローチし、購買意欲をかきたてること
企業側から積極的に発信する、Push(押し)の戦略。

例をあげると、消費者が自ら見に来るWebサイトはプル型ツール、企業が消費者に送るダイレクトメールはプッシュ型ツールに分類されます。

ポスターなどを設置して待つだけだと、思うように集客が得られないかもしれませんし、一方的にどんどんアプローチを発信しても鬱陶しく思われてしまう可能性もあります。
プッシュ型とプル型、バランスよく取り入れることが大なんですね!

2.代表的な販促物6選

2-1 ノベルティ

ノベルティは集客・売上アップ効果の高い販促物です。
しかし、ただノベルティを配るだけでは思うように効果が得られない可能性もあります。ちゃんと受け取って、使ってもらえる…そんなノベルティを作るためには「目的」「ターゲット」「配布場所」を考えて選ぶことが大切です。

『紙ソムリエ』では、ノベルティの制作&発注方法おすすめノベルティ20選も紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

2-2 チラシ

チラシをきっかけに、お店に行ったり買い物したりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
比較的低コストで多くの人に配布できることがチラシのメリットです。

多くの企業がチラシを活用しているので、数あるチラシの中でも注目してもらえるように、キャッチーなフレーズやデザインを盛り込んで作成しましょう。
こちらの記事で紹介しているポイントをふまえれば、おしゃれなチラシに仕上がりますよ。

2-3 DM(ダイレクトメール)

DM(ダイレクトメール)とは、企業やお店が個人宛に送る『郵便物』『Eメール』『FAX』などのことです。
顧客情報をもとに特定のターゲットに対して発信できるので、効果的に商品の購入や来店に繋げることができます

しかし、顧客管理や発送にコストがかかるというデメリットもあります
また、受け取ってそのまま破棄される可能性も…。思わず手に取り、開封したくなるような工夫をしましょう。

2-4 POP

POPとは、Point Of Purchase advertisingの頭文字を取ったもので「購入時点の広告」と訳されます。
つまり商品の売り場に設置し、商品やサービスのアピールをする販促ツールです。
ただ商品を陳列するだけではなかなか購買意欲を刺激されません。POPを設置すれば、おすすめ商品に注目が集まり、購入の後押しになることも。

店内だけでなく店頭のPOPも効果的です。店頭にキャンペーン情報や新商品が書かれたのぼりがあれば、通る人の目に留まり来店に繋がります。

2-5 カタログ

カタログも販促物の一種です。
多くの商品を扱う会社ならカタログ製作は必須です。ページ数やデザインも自由に作成でき、伝えたい情報を存分に載せることができます。 
最近ではデジタルカタログも増えていますが、紙ならではのメリットもたくさんあります。
紙のカタログは手に取ってすぐ中を見られますし、書き込みや目印に付箋を貼りつけることも可能です。

また、デジタルではディスプレイの明度など、見る人の閲覧環境によって見え方が異なりますが、紙ならより実物に近い色を伝えることができます。
インテリアやアパレル・雑貨など、色味の再現性が重要な商品は紙のカタログがおすすめですよ。

2-6 ポスター

POPと同じように、主に商品の売り場に設置されることが多いです。
短期間・低コストで作成できるので、季節やキャンペーンに合わせた細かいプロモーションが行えます。イベントや新商品の告知にも効果的です。

A1サイズが一般的ですが、サイズ展開もさまざまで、掲示スペースに合った形で作成できます。また、屋外に掲示する場合は耐水性の用紙を使うなど、掲示する環境に合わせて仕様を選びましょう。

3.販促物作成のポイント

3-1 目的・ターゲットを明確にする

新規顧客を獲得したいのか、既存顧客にリピートしてもらいたいのか…目的やターゲットによって販促物の内容は変わってくるはず。
それぞれに合った販促物を選ぶことが大切です。
たとえば、新規顧客獲得なら自社を知ってもらうためにカタログを、既存顧客ならダイレクトメールを作成するなど、目的やターゲットを絞って販促物を選ぶことによって販促効果がアップするでしょう

販促物のかたちは多種多様です。ターゲットはだれなのか、何をアピールしたいのかをしっかりと定め、それに合わせた販促物でより効果的にアピールしていきましょう。

3-2 人目を惹くデザイン

販促物の成果を上げるには、さまざまな人から見て魅力的なデザインが不可欠です。
商品のアピールポイントが見やすく、伝わりやすく、印象に残る。そんなデザインを目指しましょう。
簡単ではありますが、4つのポイントをご紹介します。

適度な余白で強調部分を際立たせ、見やすく整ったレイアウトに

文字や写真、イラストの掲載スペースは限られますが、あえて余白を多くとることで見やすさが増し、さらにおしゃれで洗練されたイメージを与えます

伝えたいことが多すぎて情報を詰め込みすぎたデザインでは逆効果
強調させたい部分のまわりに余白を十分にとることで、より情報が際立ち人の目を惹き付けることができるのです。

色は使いすぎず強調したい部分に

「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3色を、それぞれ70%、25%、5%の比率で使用するのが理想的です。
テーマカラーを3色程度に抑えることで、全体のバランスが良くなり、美しいデザインに仕上げることができます

色の持つイメージについて知っておくことで、さらに効果的にイメージを伝えやすくなるでしょう。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

フォントは統一感を持たせつつも、ときにはユニークに工夫する
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-3.png

フォントを統一することで、読みやすさ、見た目の美しさが得られます
見やすくて柔らかい印象にしたければゴシック体、堅く誠実に綴る文章であれば明朝体などを使用するのが一般的です。

しかし、あえて手書き風にすることで親近感を出すなど、フォントを工夫してインパクトを与えるのも効果的でしょう。

トレンドや季節感を取り入れる
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トレンドや季節感をイメージできるイラストや写真を使うことで、販促物の内容が分かりやすくなります。

「春=桜、入学式、鯉のぼり」「秋=紅葉、読書、スポーツ」など季節をイメージできるイラストを、ワンポイントで使用するのもいいでしょう。

3-3 販促に効果的な内容を掲載する

購買意欲をかきたてるお得情報

お得感をアピールすることは、売上アップにとても効果的です。
割引クーポン券を用意すれば、来客するモチベーションとなり新規顧客の獲得につながります。「5個買うと1個無料」などのフレーズを見たとき、5個買う予定はなかったけどお得だから思わず買ってしまった、という経験はありませんか?

チラシやDMなどにお得情報を載せることで、高い集客効果が見込めます!

具体的な数字を用いる

「たくさんの人が」と言われても、その基準は人それぞれでいまいちピンとこないですよね。
「9割以上の人が」と具体的な数字に言い換えるだけで、販促効果がぐんとアップします。

「売上実績〇億円」「〇%が効果を実感」など具体的な数字を用いて、信頼感や安心感を与えましょう

期間限定をうたい特別感を演出する

「限定」と聞くと、今買わなきゃ損してしまうとついつい手を伸ばしてしまいませんか?
購入後も、限定品の方が価値を感じられ、いい買い物ができたなという満足が得られます。

「先着〇名様にプレゼント」「〇月○日までの限定価格」など特別感を演出して、購買意欲を刺激しましょう

質問してみる

たとえば、「~の準備はできていますか?」と問われたら、もしかしたら準備できていないかも…と不安になりませんか?

あえて答えを明示せず質問を投げかけることで、相手に考えてもらう、検討してもらうという機会を与えることができます。

オノマトペを取り入れる

オノマトペとは擬音語や擬態語のことで、五感を刺激して想像しやすくするという効果があります。

ただ「おいしいタピオカ」と言われるより、「もちもちおいしいタピオカ」と言われた方が食欲を刺激されませんか? 食感や使用感をアピールするときは、ぜひ使ってみてください。

まとめ.販促物選びの大切さ

販促物を作るときは、目的やターゲットを明確にし、それに合わせてデザインや内容を工夫する必要があります。
納得のいく販促物が完成したとしても、それだけで終わりではありません。
実際に効果があったのかをきちんと検証すること、ニーズに合わせて変化させていくことも大切です

今回ご紹介した販促物はほんの一部です。販促物にはまだまだたくさんの種類があります。
「自社の商品やサービスの魅力を効果的に発信できる販促物はなんだろう」と困ったときは、ぜひ当サイト『紙ソムリエ』にご相談ください。

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