紙ソムリエの読み物

サイン・ディスプレイとは?代表的な種類と特徴まとめ!

「企業の認知を今よりも向上させたい」
「魅力的な外装・内装で集客を増やしたい」
「位置情報を発信して、目的地にたどり着けるよう案内したい」
「イベントの告知方法や、空間づくりに困っている」

そんな時は、サイン・ディスプレイによる情報発信はいかがでしょうか。

こちらの記事では、サイン・ディスプレイとはどのような情報発信方法なのか、その種類や効果についてご紹介いたします。

1.サイン・ディスプレイとはなにか

1-1 サイン・ディスプレイとは

「サイン・ディスプレイ」とは、発信したい情報を印刷物やデジタルで表示して、情報発信する媒体のことです。
看板やポスターなどは、普段の生活の中でよく目にするサイン・ディスプレイのひとつです。

お店の名前や商品の宣伝など商業的な目的の他、道案内の看板といった生活をサポートする目的にも活用されており、私たちは多くのサイン・ディスプレイに囲まれて生活をしています。

発信する情報は、文字だけでなく配色やデザインでも表現されます。文字だけで情報を伝える場合は、表記された言語の読み方や意味などを理解していなければなりません。しかし、非言語コミュニケーション(言葉に頼らないコミュニケーション)のひとつであるピクトグラムを使用すると、言葉を使わなくても情報が発信できます。

サイン・ディスプレイは遠くからでも目立ち、すぐにその趣旨を理解できるよう、配色やデザインや記号的な表現に工夫が必要です。

ピクトグラムを使ったサインの例

1-2 サイン・ディスプレイに期待する効果                                

街中で手配りされたりラックに置かれたりしたチラシなどは、受け手が見たいと思わなければ目を通してもらえないことが多いですが、空間の一部として発信されたサイン・ディスプレイなら受け手の意思に関わらず視界に入るだけで情報を伝達することができます。

さらに、位置情報を発信できることも大きなメリットです。例えば、お腹がすいている人に「あの看板が見えるところに飲食店がある」ということを伝えることで、お店に誘導することができるのです。

2.まずはこれから!サイン・ディスプレイ6選

1.看板

ビルの屋上などに設置されるサイズの大きいもの(屋上看板)から、店舗の前に設置する移動可能なサイズまで目的によって幅広い大きさに対応ができます。

景観の一部として溶け込ませることで、目にした人は無意識のうちに情報を受け取るので、企業認知や、お店に入らなくても外観だけでどんな場所なのかを発信することができます。
素材もステンレスだけでなく、発泡スチロール(スチレン)でできていたり、アクリル製だったりとさまざまです。

【看板の代表例】

壁面看板
建物の壁面に設置する。店舗名や施設名の表札となり、外観のイメージづくりに重要。

袖看板
店舗やビルなどの建物から突き出るような形で設置される。突出看板、突出広告とも。

スタンド看板
店舗の前や注意を促す場所に置き、建物や地面に固定しない。設置位置は自由に選べて、出し入れが簡単。

2.のぼり・旗・幕

布素材に印刷された旗やのぼりをスタンドに設置して使用します。

風になびくことで動きも加わり、関心を集めることができます。歩行者だけでなく車からも目に留まりやすいので、大きな道路沿いのお店にもオススメ。のぼりはデスクに置ける小さなタイプもあります。
業者を使わずに設置、撤去ができる手軽さも魅力の一つです。

飲食店の商品紹介や、販売セールやイベントの告知、安全運転を呼びかける啓蒙目的などに活用されています。

【旗・幕の代表例】

タペストリー(バナー)
店舗の入り口や壁面に設置。展示会やイベントの開催告知で同じものを複数飾る場合も。

のれん
店舗の入り口や天井から吊るして目印に。薄手の素材なら風になびいて雰囲気を演出。

懸垂幕(垂れ幕)
建築物の壁面やイベント会場で注目を集めやすい大型サイン。営業時間や注意喚起、新発売の告知など用途もさまざま。

横断幕
横型の幕。懸垂幕とともに屋外使用が多いため、耐水性・耐久性・防炎性に優れていて丈夫な「ターポリン」という素材がよく用いられる。

3.ポスター

短期間・低コストで作成できるため使われることが多いポスター。

屋外や店内で長期間掲示する場合は、そのままでは折れ曲がったり破けたりしてしまうため、フレームで保護して使用します。印刷物を保護するだけでなく、縁を装飾してより目立たせたり、自立式のフレームに入れて看板として使用したりできます。
バスの時刻表や、駅構内のお知らせ、商業施設のエリアマップなど多くの場面で活用されています。

粘着性を下げて、跡のこりせずに簡単に貼ったり剥がしたりできるタイプもあります。

ポスターフレームのイメージ
4.ステッカー

窓ガラスや壁、床などさまざまなスペースに貼りつけて情報を発信することができます。

窓ガラスに会社名や店名、営業時間などの情報が印刷されたステッカーを貼りつければ、どのような会社が入居しているのか、どんなサービスを提供しているかがひと目で分かります。

すでにあるモノの平面上に貼るだけなので、スタンドを用意したり設置工事を行ったりする必要がない手軽さも大きなメリッです。

【サイン用ステッカーの代表例】

ウォールステッカー
壁にデザイン性の高いステッカーを貼りつければ、手軽に室内の雰囲気を変えられる。壁紙を傷つけないよう簡単に剥がせる素材が主流。

ウィンドウステッカー
窓や扉のガラスに貼ることで、外から注目を集められる。テナント名を載せることが多い。

フロアステッカー
整列位置や方角を案内するために床に貼って使用するタイプ。人と人との距離感(ソーシャルディスタンス)を調整するためにも活用される。

5.フィルム・シート

ステッカーに似ていますが、より面積の広いところや、電飾看板に貼るための特殊なサインもあります。
ステッカーではなく「フィルム」「シート」と呼ぶ場合は、こちらを指していることもあります。

【サイン用フィルム・シートの代表例】

車両ラッピングシート(カッティングシート)
ウィンドウや車両に用いられることが多く、ロゴやイラストなどの輪郭に沿って切り抜き加工を施す。

電飾看板用フィルム(コルトン)
内照式の看板で、アクリル板のフレームに挟み込む。ライトアップにより紙のポスターよりも発色が良く見える。百貨店の化粧品売場や駅構内、飲食店の店頭などで見られる。

6.POP

商品の売り場に設置し、商品やサービスをアピールするための販促ツールです。

ディスプレイの手助けとして、売り場を華やかに演出する、視線を誘導させる効果があります。天井から吊るすような大きなものから、商品に添えて「おすすめ」や「お買い得」をアピールする小さなものまで選択肢は豊富です。

POPについてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

【ディスプレイ用POPの代表例】

スイングPOP
訴求部分が前に飛び出て揺れるタイプのPOP。両面テープで手軽に設置でき、ちょっとしたおすすめや新商品のアピールに効果的。

卓上POP
飲食店のテーブルをはじめ、キャンペーンや会員登録を促すQRコードなどが印刷され、+αの販売訴求となる。形状から三角POPとも。

スポッターPOP
スーパーや書店などの陳列棚に垂直に設置されるPOP。横から見てどんな商品があるのか分かりやすくする。

シーリングPOP
シーリング(天井)から吊り下げて使うPOP。存在感があり、大きな店舗での売り場誘導などに効果的。

3.デジタルサイネージの使い方

3-1  デジタルサイネージとは

デジタルサイネージとは、ディスプレイなどに映像を出力することで情報発信をする方法で、電子看板とも呼ばれています。

看板と聞くと大きなサイズをイメージしがちですが、タブレットサイズのディスプレイを用いた場合でも同じくデジタルサイネージに分類されます。ディスプレイを介してデータを表示するため、情報の差し替えも簡単です。

紙の印刷物では、新しい情報を載せたいときや内容を更新したいときは新しい紙に刷りますが、デジタルサイネージだとひとつの媒体に内容を変えてさまざまな情報を掲載することができます。

3-2 デジタルサイネージの使用例

デジタルサイネージは以下のような場所で使われています。

使用例①

場所:飲食店
表示内容:メニュー、おすすめ商品紹介、アレルギー表示など

使用例②

場所:デパート
表示内容:店舗紹介、イベントの告知など

使用例③

場所:電車
表示内容:企業広告、運行情報、天気予報など

このように多くの場面で活用されています。また、従来は紙媒体で掲示していたスペースにディスプレイを設置して情報を表示するといった変化もみられ、情報発信の方法は多様化しています。

3-3 デジタルサイネージのメリット・デメリット

デジタルサイネージのメリット

・光
ディスプレイを環境に適した明るさに調整することで、暗い場所でも情報を表示することができます。

・動画
媒体がディスプレイなので、動画を使った情報発信をすることができます。動画なら、静止画の広告より視線を集めやすく印象にも残ります。

・情報の切り替え
表示するデータを差し替えることで異なる情報を発信することができます。情報を変更するために印刷物自体を差し替えなければならない紙などと比較して、手間がかかりません。そのため、平日は通勤客をターゲットにした広告、休日はファミリー向け広告といったふうに、利用者層に合った効果的な宣伝が可能です。

・情報の鮮度 
紙などの印刷物では、データの制作後に印刷、製本加工、発送などの中間作業が発生しますが、デジタルサイネージではデータ制作から表示するまでの工程が少ないため、スピード感のある情報発信をすることができます

デジタルサイネージのデメリット

・電気が必要
デジタルサイネージでディスプレイに情報を表示するためには、当然電力が必要です。
電源の確保ができない場所では使用することができません。

・質感の表現不足
紙の印刷物の場合、情報の内容が同じでも印刷する用紙の質感で見せ方に差をつけることができます。
写真の鮮やかさをメインにしたいときは光沢のある用紙を、文字情報をメインにしたいときはマットな用紙、紙の風合いを強調したいときはファンシーペーパーを使うなど、情報に合わせたさまざまな表現方法がありますが、ディスプレイを使用するデジタルサイネージでは表現の幅が狭まってしまいます。

・初期費用がかさむ
ディスプレイ本体や設置場所、大きさによって工賃が発生します。
更新頻度の少ない情報を発信するときは紙の印刷物の方が低コストで発信できる場合があります。

・データとディスプレイのサイズを合わせる必要がある
サイズがバラバラな複数のディスプレイで同じ情報を発信したい場合は、それぞれのディスプレイのサイズに合ったデータを用意しなければなりません。
サイズの合わないデータを使用すると、画質が粗くなったり縦長・横長で表示されたりしてしまうなど、せっかく作ったデータがイマイチな結果に…。
データ制作を始める前に、ディスプレイの表示サイズを確認することが重要です。

まとめ.広告・集客はサイン・ディスプレイから

デパートや飲食店、電車など、サイン・ディスプレイは意識せずとも日常生活の多くの場面で目にします。デジタルサイネージの普及により、さらに選択肢の幅が広がりました。
目的にあったサイン・ディスプレイを活用して、より効果的に情報発信をしていきましょう。

「サイン・ディスプレイを活用してみたいけど、何から手を付けたらいいのか分からない…」
そんなときは、ぜひ当サイト『紙ソムリエ』へのご相談をお待ちしております。紙媒体でもデジタル媒体でもお気軽にお申しつけくださいませ!

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